日本初!都心のヴィンテージマンションを専門にご紹介!
ヴィンテージ3軒目のカップルがたどり着いた“一生モノ”の家
南青山の閑静な住宅街に佇む、ローヨッパの古城のような雰囲気のとあるヴィンテージマンション。
今回はNYで知り合い、結婚し、都内でヴィンテージマンションを三度も住み替えているというH様ご夫婦のお宅を訪ねました。
天井から床まで、真っ白なお部屋
細部までこだわって再現した、パリのアパルトマンのような一室
国内外のハイブランドのショップが軒を連ねる華やかな街並みが印象的な南青山エリア。
でも、一歩裏通りに入ると素敵なマンションが建ち並ぶ完成な住宅街が広がり、穏やかな時間が流れます。
ヴィンテージマンションならではのレトロな共用部から部屋に入ると、完成まで7ヶ月を要したこだわりのお部屋が待っていました。ニューヨークでの暮らしが長かった奥様が、海外の雰囲気を再現したお部屋のご紹介です。
玄関のドアは三重(外扉・網戸・内ドア)のつくり。
通常、外扉はマンションの共用部とみなされるため、ドアを新しく変えることができません。そこで既存のドアの上にもうひとつ、内ドアを作成したということです。こうすることで室内のデザインとマッチし、防音・防寒といった効果も期待できます。夏場は網戸にして、風を通しているのだそう。
廊下の壁は白のブリックタイルでつくられたデザインウォール。壁に掛けられた写真はもちろん自分たちで撮影したもの。白い壁に黒いフレーム、そしてモノクロ写真、これなら自分の部屋でも真似出来そうです。
天井・壁・床・家具… 目に留まるすべてを白で統一したリビング・ダイニング。
ヨーロッパブランドのディスプレイの仕事をされている奥様が、部屋のイメージを細かい部分までスケッチしてつくり上げたといいます。
部屋のイメージを伝えてアーティストの方に描いてもらった作品。モノクロの部屋の中で唯一のカラーが引き立っていました。
シングルベッドよりも大きいのでないかと思われる奥行きのあるゆったりした木枠のソファは、ニューヨーク在住時代から使っていたもの。真っ白なクッションもたくさん置くとこんなに素敵になります。
テレビの脇には、飾り棚。棚の上のカーブが、モノクロの空間に優しい印象をつくりだしています。
旦那様のこだわりは、天井に埋め込まれた四角いスピーカー。DVDプレイヤーやオーディオ機器は、すべて棚の中に仕舞っています。Bluetoothで全ての部屋のipadとつないていて、どこに居ても音楽が聞こえるようにしています。
シルバーのフレームに入ったモノクロ写真に、ファッションフォトブック。飾られているお花もホワイト&グリーン。白い陶器にはポプリと、ルームフレグランス…ひとつひとつに奥様のセンスが光ります。
リビングには炎揺らめくモダンなバイオエタノール暖炉が。
収納がたくさんあるコの字型タイプのキッチン。
手前側にはタオルなどが入っており廊下側から開くことが多いので、左開き。奥は、キッチン関連のものが入っているので、右開き。生活動線を意識して作っているのだそうです。
白黒で統一されている室内ですが、色が無いものは塗り直しているそう。キッチンライトも黒いものをプラグの部分まで白く塗ってしまうこだわりよう。
まるで映画の中に迷い込んだかのようなバスルーム。夫婦それぞれの洗面台はシンメトリーに配置され、ホテルのような雰囲気です。
蛇口やシャワーノズルなど一部のパーツは海外から取り寄せたという徹底ぶり。
古いマンションにはつきものの、気になる低い位置にある”梁”もアールを施すことで、洋風な空間によく馴染んでいます。
旦那様のお部屋は角部屋で、明るく気持ちの良いお部屋。全ての部屋に共通しているのですが、カーテンレールを窓枠よりもずっと上に取付けています。
昭和のマンションっぽさが出てしまう小さな窓枠を上手隠し、天井が高く感じられますね。
すっきりと片付けられた奥様のお部屋。大きな鏡は女性の憧れです。
ベッドサイトにある黒いボックスを開けるとティッシュボックスが。なるほど、こうすればオシャレに隠せるのですね。
夕方になり西日が差してくると、、バルコニーに置いてある植木の影がカーテンに映り、まるでカーテンの模様のように見えました!
「時を経た家ならではの温もりが心地よくて」という奥様。
Hさんご夫婦はヴィンテージマンションを三度も住み替え、その度に自分たち好みの内装にリノベーションしているが、面白い出会いがあるのもヴィンテージマンションに暮らす魅力だそう。
「わざわざ古い住まいを直して住もう、と考えるのは自分の価値観を持った人たちが多いですね。古くから住む名士もいればクリエーターも。自然にご近所づきあいが楽しくなります」
とご主人。
家主のセンスが存分に生かされ、古さと新しさが溶け合ったとても心地の良い空間でした。