日本初!都心のヴィンテージマンションを専門にご紹介!
富ヶ谷 こだわりのリノベ住戸を引き継ぐ
渋谷の奥座敷、富ヶ谷エリアに佇むとあるマンション。
今回はこだわりのリノベーション住戸を次の住まい手に引き継いだ事例をご紹介します。
数年前にリノベーションが施されたこちらのお部屋。
内装設計を手がけたのはデザイン集団「ランドスケーププロダクツ」。
彼らが運営するインテリアショップ「Playmountain」やカフェ「Tas Yard」をはじめ、最近では「Call南青山」や「TORAYACAFE・ AN STAND」の内装を手がけるなど1940年~60年代の古き良きデザインをルーツに新しいものづくりをしています。
そんな彼らに前オーナーがリノベーションを依頼したのは約5年前のこと。
ご夫婦と、小さな2人のお子様の4人暮らし。無垢のフローリング、室内窓のついた寝室、ペイントの壁など…デザインの仕事をされていた奥様のご希望を中心に設計を依頼。
デザイナーのスケッチを元に細かい打合わせを重ね、リノベーションを進めていきました。
ほぼスケルトンに近い形でリノベーションが施されていますが、間取自体は分譲時と変わっていないそう。
メインとなる約14.3帖のリビングダイニングを中心に、洋室2部屋とキッチンのついた2LDKのフロアプランは、壁で区切られているものの床材を同じフローリングで統一した事や、隣あう部屋同士は開放すると一部屋になる大きな引戸や室内窓のお陰で視線が抜けるため帖数よりも広く感じられ、とてもゆったりとしています。
それぞれの部屋にいても程よくそれぞれの気配を感じられる、家族に優しい空間です。
大きな家具があったり、壁側には本棚やおもちゃが並んでいますが、動線には何も置かず余白を残すことでとてもすっきりとした印象を受けます。
家具や照明もヴィンテージのものを中心にセレクト。色やテイストを揃える事で空間に統一感が生まれます。
こだわりは随所にまで。
左上:窓には「ハンターダグラス」のロールスクリーン。/右上:塗装壁にさりげなく配されたヤコブセンの「AJ Wall」がお部屋の良いアクセントに。左下:元々あったインターホンの受話器もレトロでいい感じ。/右下:こだわりのチェスナット(栗)材の無垢フローリングは経年して更に味のある風合いに。
お隣の約7帖の寝室。
リビングとは大きな室内窓でつながっていて、こちらにも光が届き明るく感じられます。
壁側には一面収納が。海外のアパートメントにあるような扉のデザインは店舗や家具デザインも得意としているランドスケーププロダクツならでは。収納力や使い易さはもちろん、取手がなくスッキリとしていて見た目にも美しいクローゼット。うすいブルーグレーのようなニュアンスカラーも絶妙です。
リビングの奥には約5.5帖のもう一つの洋室が。
写真では見えませんが壁側にはオープンシェルフが備わっているので本を並べて書斎のように使ったり、お子様のプレイルームとしても使用していたそう。
おうち時間が増えた今、こういったフレキシブルなお部屋がおうちにあると、重宝しそうです。
お料理に集中できそうなL型のキッチン。
作業し易いよう少し高めに設計されたこだわりの造作カウンターは白・ステンレス・黒と、素材や色で空間が統一されているのでオープンに物を並べても様になります。無機質なスペースに無垢のフローリングや木のシェフルフが映えていて良いバランスです。
床にグレーのタイルが張られた洗面室。
木の洗面カウンターは左右がゆったりとしていて使い勝手が良さそうです。Alver Aaltoのデザインしたキッズチェアを置いたり、アメリカの郵便局で使われているボックスを収納に使用したりと、キレイめにまとまりがちな洗面室にほどよい抜け感がプラスされていて、空間の使い方がさすがです。
玄関部分には、寝室のクローゼットとデザインが統一された大容量のシューズボックスが。
ところどころにアートやドライフラワーなどが飾られていて、ゲストがほっとできる場所がいくつも用意されていたのが印象的でした。
ご家族で5年ほど暮らされていた前のオーナー様。今回海外転居を期に弊社に売却を依頼いただきました。
とても愛着があると仰っていたこちらのお部屋でしたが無事に次の買い手が決まり、住まいのバトンが受け継がれています。
ご自身でリノベーションを考えている方も多くいらっしゃると思いますが、気に入った内装の物件が見つかれば設計にかかる費用もかからず、また工事の期間が要らずにすぐにお住まいになれるというメリットもございます。
中古物件は全て一点物。条件を絞りこみすぎず柔軟に探していく事で、良い物件に出会える可能性もあるかもしれません。
[物件DATA]
所在地:東京都渋谷区
構造・築年:鉄筋コンクリート造・1981年
間取り:2LDK/約75㎡