日本初!都心のヴィンテージマンションを専門にご紹介!
ヴィンテージ感漂う「NO SERVICE HOTEL」 が蔵前にOPEN
弊社のリノベーション部門、【東京リノベ】でも世話になっているデザイン会社さん。事務所を移転され、上階に運営するホテル“ NO SERVICE HOTEL ”を新しくオープンされたそうなので、先日お邪魔させていただきました。
イースト東京、国際通り沿いに佇む築50年のレトロなオフィスビル。
2階部分を自身の設計事務所として使い、3・4階部分をそれぞれ一部屋ずつ客室にリノベーションしています。
「レモンビル」という名の通り、爽やかなレモン色の外観の渋ビル。階段室の床は元々貼られていたフロアタイルを剥がして躯体をそのまま見せていて接着剤の跡が良い風合い。元々あった手すりはそのままいかし、壁は白く塗装。新しく設置した照明とのバランスが良い塩梅です。
3階部分にはコンパクトなレセプションとスタンダードダブルの客室が。
レセプションはコンパクトなスペースですが普段は内装の下地になどに使われる合板を染色して制作したカウンターが印象的。
ローコストでもカッコ良く見せる手法を知っているオフィスエコーさんならではの発想です。
小物がセンスよくディスプレイされた壁面には客室で使われているオリジナルのマグカップやTシャツなどを販売するコーナーも設けています。
お隣は約27㎡の客室。
ヴィンテージマンションに住む、センスの良い知人の家を訪ねたかのような親しみやすい雰囲気の室内。
お一人でゆったり、またはカップルで宿泊するのに丁度良さそうなサイズ感です。レトロな照明も空間の良いアクセントになっていますね◎
ナラ材のパーケットフローリングで設えたこちらのお部屋はこじんまりとしていながらも厳選された家具や小物だけが置かれ、余計なものが目に入ってこない為とてもリラックスした時間が過ごせそう。
続いて階段を登って4階部分の客室へ。
こちらは3階よりも広い約37㎡のツインタイプのお部屋。
深みのあるブルーのカーペットの上に板貼りの壁、ミッドセンチュリーを彷彿させるソファや照明など下階の客室より少しグレードを上げたつくりにしていて、海外にあるような古き良きヴィンテージホテルのような贅沢な雰囲気。
壁一面は全面窓のため外からは優しい陽の光が入る事や躯体現しの天井は高さがあるので通常のホテルよりも開放感があり、とても気持ちの良い空間です。
シンプルな水回り。寛ぎながら使えそう。
内装のこだわりは細部にまで。
「3階のシャワールームのドアですが既製品のものは折戸のタイプが多くあまり好みではなかったので黒い開き戸のものをずっと探していたところ、幅も大きくホテルっぽくゆったり使えそうなものが見つかり採用しました。
水回りの天井は室内と雰囲気を変え板張りにしていますが、天井にプラスチックのよく見る換気口がつくのが個人的にどうしても気になってしまい、探しに探してステンレス製のいいものを見つけ海外から輸入して設置しています」
と話す代表の江本さん。パーツひとつにまで自分の納得するものを探し求める姿に、このホテルに込める熱いこだわりを感じました。
更に気持ちよく過ごしてもらうための工夫も
左上:気持ちよく朝を迎えてもらうためにドリップコーヒと共に用意したオリジナルのマグカップ/右上:イベントでDJをする事もある江本さん。さりげなく置かれたレコードプレイヤーにはおすすめのレコードも。左下:デスクにはセレクトされた本も数冊。弊社が出版協力したヴィンテージマンションの書籍も置いてくださっています。/右下:滞在中何度も使用するであろうスイッチもヴィンテージな空間に合うものを選んでいる。
残すところはそのままの佇まいを大事に、こだわるところには力を入れて。
数々のリノベーションを手掛けてきたからこそ作ることのできた心地の良い空間。新しい建物ではつくれない、リノベーションならではの質感を楽しんでいただける場所になっています。
1階にはコーヒースタンドが入居していて、周辺の蔵前や浅草散策にもオススメの立地。 リノベーションをお考えの方も、いいインスピレーションがもらえそうですよ◎
過剰なサービスを排除し、心地良い空間でおもてなし。気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。